ストレスと体温について

最近、ジャングルシティーの記事にストレスとの対処の仕方ということを書きましたがhttp://www.junglecity.com/pro/family/index.htm、最近日本とニューヨークで勉強された斉藤真嗣医師のベストセラー「体温を上げると健康になる」という本に出会いました。http://d.hatena.ne.jp/gnostikoi/20090429/1240994554 (本の紹介の記事)

題名からも分かりますが、まさに体温が1度下がると免疫力は30パーセント低下するそうで、自分の基礎体温を把握し、風邪を引きかけたら体をあっためるといったおばあちゃんの知恵みたいなものが実はとても体に良いといったことも書かれています。私の世代は冬は毛糸のパンツをはかされて、恥ずかしかったものです。体を温めるということは東洋医学の鍼や漢方などでも言われていることです。私が気軽に飲んでしまっていた、鎮痛解熱剤が、高熱が出ていない限り、必要でないことも書かれています。以下は斉藤先生の本の要約です。

人間の体には手や足を動かすように自分ではコントロールが出来ない、臓器の働きに携わる自律神経といったものがあります。自律神経には2種類あり、主に起きている間に主導する交感神経は、活性化すると血管を収縮して血圧を上昇させ、気道が拡張して心拍を早めます。これは運動や仕事をするときなど脳や筋肉をアクティブに活動させるのに適した状況を作ります。副交感神経が働くと逆に血管が拡張して血圧が下降し、気道は収縮して心拍が穏やかになります。体を休めたり食事を消化・吸収したりするのに適した状況になります。ストレスがたまると、この両神経のバランスが崩れ、低体温になると病気になり易くなるのです。

詳しくは、斉藤先生の本を読んでいただきたいのですが、斉藤先生の本の中にはこの低体温状況を防ぐには、筋力量を増やすことが重要だと書かれています。それはむやみに筋肉もりもりになるのではなく、定期的な運動、簡単な筋肉トレーニングを行うことなのです。前にも書きましたが、ひどい落ち込みや、うつ状態になりかけた場合、運動をすることによって体を活性化し、血の循環を高めることによって、脳の活動も良くなり、かなりの落ち込みに改善が見られるのです。

夜、嫌なこと、悩みを考えていると眠れないといったことを経験されてませんか?私はもしかしたら、この交感神経が過敏になっているのではないかと思います。カウンセリングでは、瞑想をしたりして心を静めることなどお話しするのですが、斉藤先生の言われているように、エクササイズをし、日本式にお風呂に入って体を温めると、すっと眠れる効果があるものです。